シナリオ感想

実に久しぶり過ぎるシナリオ感想、地味に今年初です。
……一回で複数分書いたと思えばそれはそれで。
普段よりも書くのに時間かかりましたし。


「凶風のスカイファング」シルフィールート最終話(両ルートプレイ)



・かなりの(無駄含む)長文です



ハッピーエンド編(前半)


冒頭から、何処かで見かけた渋くて素敵な中年男性の姿が。
また一方ではとある属性で高名な主人公の姿が見かけられる展開に。
元ネタを知っていると、思わずニヤリとさせる仕込が上手いと思う一方で
整備員に苦行を強いる女性佐官は目の錯覚だと己に言い聞かせる。
いなかった、ええいなかったですとも、こう、良い意味でも悪い意味でも
雰囲気ブチ壊すような女性なんぞ。


地上に残ったメンバーのカップル比率がかなり多く、その中でも
着実に婿入りフラグを立てる未来の選択が本当に正しかったのかと疑問が。
将来は大志の如く邪悪な微笑みを浮かべるのかと一寸心配に。
決戦前にも関わらず、和やかな雰囲気になる一方、ヒエンと某天才は現状の確認+今後の展開の検討を。
後、セイの(違う意味での)破壊力が凄まじいと感じたのは気のせいでしょうか?


戦闘
視点が変わって世界の外のツバサ+シルフィーへ。
無数の天牙との戦いが始まる。
戦闘の難易度自体はそれほど難しくなく、SPを惜しまずに使い
順調に一ターンクリア達成。



戦闘後
前々から匂わせていた異形『翼』の正体が明らかに。
根底には、現在のツバサへの羨望と嫉妬があったのだろうかと妄想が。
カオスティアの首領と思われる異形『骸』が登場し、
異形『翼』を利用していた事、『翼』の世界を崩壊にまで追い込んだ事実を明かす。
また、地上に大量のカオスティアが展開し、文字通り絶望的展開を匂わせつつ、後編へ。



ハッピーエンド編(後半)
地上で味方勢が奮戦するも、かろうじて戦線維持に留まるのみ。
また、外側の世界でも孤立するツバサが苦しめられる。
異形の前に敗れるかと思いきや、異形『翼』が
ツバサを倒すよりも、己を利用していた異形『骸』の撃破を優先する。


戦闘
一時的に手を組んだ二名。
性能的には互いに劣らぬものの、敵の数が余りにも多すぎる現状は覆せない。
しばらく耐えた後、ヒエンからの提案を受け、一定時間凌ぐ方針に変わる。
また、ゲスト参戦でとある強力な人物が二名参戦。
原作を知っていると嬉しい展開ですが、逆に知らないと置いてきぼり感が
少々強くなるのかもしれませぬ。


一定ターン耐えた後、視点が地上で奮戦する他の人々(ゲスト参戦含む)へと移行。
ヒエン等の手により、自身の手で世界を壊し、作り直す無茶な手段を取り、形勢逆転へ。
ツバサ達と合流し、総員で異形『骸』を叩く流れに。
主要メンバー以外は撃破されても復活する恩恵を受けるも……苦戦。
ZOC所持、広範囲MAP兵器持ちのボスなので、
近付くまでに味方がどんどん倒され、その都度復活して進む結果に。
味方主力(ジン、芽鐘)やゲストのSP+最大技で地道に削りつつ
スカイファングの最強技は主人公補正除いても凶悪な性能だと実感しながら、撃破成功。


欲目を言うなら、ボスが味方中央付近に落ちてくればもっと楽になったのかもしれません。


ハッピーエンド編(その後)
初っ端から20年後に時間が飛び、一度驚き
そこはなとなく面影が残る妙齢の女性の正体を知り、二度驚きました。
下手にプライドが高いのか、若き頃の思い出を引き摺っているのが原因なのかと
要らぬ妄想が。


子供世代の発言からどの親から生まれたのか、続編らしき雰囲気を匂わせつつ
プレイヤーの想像を膨らませながら、トゥルー編終了。


トゥルー編(前半)
一話戻り、16話から開始
話の主筋は変わらず、トップクラスのデレっぷりを示したセイが死亡する哀しい展開。
途中のフラグ回収に失敗するとこうなるのかと実感しつつ、プレイ継続。


異形『翼』 と対面するツバサ
並行世界の存在である事、シルフィーを閉じ込め
救う条件として、お互いの繋がりを試される。


文字通り無数の存在となったシルフィー
不謹慎な話とは思うものの、あまりの数の多さに思わず吹き出しました。
自力で探す訳でもなく、諦める訳でもなく、ただ自分にシルフィーが必要である事を求める
ツバサの姿勢はこのルートでの一番の見せ場なのかもしれません。
その後、ヒエンの介入により味方全員が参戦し、敵味方入り乱れる総力戦に。


戦闘
戦闘舞台が特殊な事もあり、普段と違って撃破ボーナスによる復活は無し。
慎重に進めるものの、撃墜率ナンバーワンを誇るトリフはやはり真っ先に倒れる。
復活こそはしないものの、味方一体が撃破されるにつき行動量30%回復する恩恵を考えると
SP使うだけ使って鉄砲玉として送り込む手もあるかと外道な考えが閃きました。
その後、青人筆頭に他数名を生贄として後半戦へ突入。


後半戦
敵数もかなり減り、ザコを着実に倒して安全確保後
高火力で異形『翼』 を集中砲火し、勝利を収める。


トゥルー編(その後)
半年後、戦時中にフラグを建築した方々が晴れ舞台を迎える一方
縁が無かった一部キャラの嘆き、WGが別の世界へ旅立つ。
唯一最終決戦でWGとしての力を使い果たしたシルフィーのみ残り、
新しく生きる決意を固める。


エンドロール後の、ナニカはスルーで、ハイ。
ナニモミエナカッタデスヨ。


個人的にはトゥルールートプレイ後、ハッピーエンドルートをプレイすると
しっくりくると思いました。
ゲスト参戦やら、カオスティアの黒幕的存在が悪と決め付けられる要因が
影響として大きいかと。




独自の戦闘システム搭載に加え、ルート分岐と非常に見所のあるシナリオでした。
長い間の製作、お疲れ様でした。
一ルート完結おめでとうございます。



総評
一からプレイした身もあり、感想に主観が入りがちなので
可能な限り、客観的に纏めてみました。


長所
やはり独自の爽快感溢れる戦闘システムが第一に挙がります。
二回行動+覚醒込みでの一ターン三回行動は思いついても
EN続く限り行動可能なシステムを思いつき、実現化した腕前は
お見事としか言えません。


世界観から考えると重苦しく、シリアスな展開が続くかと思いますが
時折クスリとさせる笑いが入り、飽きずにプレイ出来ます。
ただ、人によって賛否は分かれるかもしれません。


また、作中で数名味方、或いは中立的位置の人物が死亡しますが
ただポイ捨てのように扱われるのではなく、
きちんと見せ場や背景事情を補足している部分も良かったかと。


短所
システム上避けられない問題ですが、敵数が多くなると
敵の動きが鈍くなったり、他と比べて自ターンまでが長くなる点。
パソコンのスペックも影響するので仕方がありませんが。


前半〜中盤にかけて登場人物が増大し、個々の掘り下げに差が出た点。
中盤、後半がやや駆け足気味だったのが残念です。
もし他ルートでこの点が補完されるならば、ルート分岐により面白みが加わるかと。





おまけっぽいナニカ

前よりも劣化した気もしますが、スルーで。
コツコツ鍛錬していた昔が懐かしかとです。


余談
アレです。
正直、駄熊の技量の無さが最後のあの場面を素敵にブチ壊している気が。
……もっと上達しなければいけないと痛感しました。
ペンタブ、買おうかどうか悩みます。