小ネタ

アンケート二番を実行してみた
時期的に早いとかの突っ込みは無しでお願いします
以下長いので…

12月24日、世間一般で言う所のクリスマス・イブである

街中をトボトボと歩く大根男が一名…もとい上田次郎は悩んでいた。







次郎「これは……危険だよな……」





話は数日前に遡る……





アレシア「次郎、クリスマスって何?」

次郎「(ここで本当の事を話すと大変な事になるな…)」

クオ「あ、私知ってます、サンタさんが靴下にプレゼントを入れてくれるんですよね」

次郎「(クオの馬鹿ーーーーーーーー!!)」



ズシャァァァァァァァァァァァァァ!!





派手に転ぶ次郎、されど皆次郎を無視して会話を続ける



アレシア「プレゼント……ねぇ」

セレイナ「私は……マーボーがいい」

クオ「私だったら…お菓子の詰め合わせとケーキと……」

アレシア「私だったら…P○Pと○iiとその他各種のソフトかしらね」

次郎「(まずい……三人ともサンタがいる事を前提として話を続けている)」

次郎「(というか…○iiは無理だろ)」

クオ「今から楽しみですね〜」

セレイナ「………それなりに」

アレシア「欲しいものが手に入るならいいわね」





既に目を輝かせている三名…この三名を前にして真実は話せない…

そしてプレゼントが無かった場合、怒りの矛先は次郎に向けられる事は確定している

そう…三名の怒りは次郎の尊い犠牲によって晴れるのである









故に…上田次郎は悩んでいる、普段の食費ですら相当切り詰めていると言うのにそれ以外の出費などはまず出せない

しかし毎度の如くいたぶられるのは勘弁したい

前門の虎、後門の狼といった状況である。









次郎「本当に……どうしようもないよな……」

???「私の助けが必要か?」

次郎「……その声はまさか…」

SRCマン「私の名前はSRCマン、良い子のヒーローだ」

次郎「SRCマン……俺の苦境を助けてくれ!!」

SRCマン「だが、断る!!

次郎「WHY!?」

SRCマン「少年よ、その程度の試練は己の力で乗り越えてみろ!!」

次郎「だが……今の俺には金も時間も無い!!」

SRCマン「馬鹿者!!



ドグシャァ!?



次郎「ひでぶ!?」

SRCマン「金が無ければ己で作れ!!時間が無ければ時を止めろ!!」

次郎「両方無理だろ!?

SRCマン「仕方が無い…今回だけ特別に力を貸してやろう」

次郎「何!?」

SRCマン「居候の三人娘が欲しがっていた物一式だ」

次郎「何故分かったんだ?」

SRCマン「フ……それは秘密だ」

次郎「有難うSRCマン!!」

SRCマン「気にするな」

次郎「これで一安心だ」



しかし…次郎は重大な事実に気付いていなかった……



24日、午後十時

クオ「まだ来ませんね〜」

セレイナ「その内……来る」

アレシア「まぁ…気長に待ちましょうか」

次郎「なぁ…さっさと寝たらどうだ?」

クオ「いえ、絶対に起きています!!」





三人娘は徹夜を覚悟してサンタを待っている





次郎「(……参ったな………ずっと起きているつもりだな)」

次郎「(どうするべきか………)」





24日、午後十一時五十五分

アレシア「本当に…来るのかしら?」

アレシア「そろそろ待つのも飽きて眠くなってきたけど……」

クオ「多分……来ると思います……というか…私眠くなってきたのですけど…」

セレイナ「私も………眠い」

次郎「そうか…それなら寝た方がいいぞ!!」

アレシア「………やけに寝ろ寝ろと連呼するわね」

次郎「いや……気のせいだろ」

アレシア「……ならいいわお休み」

クオ「お休みなさい〜」

セレイナ「…………お休み」



25日、午前三時



次郎「よし……この時間なら大丈夫だろ」

次郎「気付かれないように…抜き足差し足……」





カチリ





次郎「………今、嫌な音がしたな……」

次郎「そう…例えるなら罠にひっかかった音だ

次郎「………え、罠!?」





ガッシャーーーーン!!





突如として床が割れ、哀れ次郎は奈落の底に……





次郎「落ちてたまるか!!

次郎「あいつらは…サンタを殺すつもりか!!



次郎「……な、なんとか辿り着けたな」

次郎「ええと……これがアレシアの分…でクオの分…セレイナの分と」

次郎「ふぅ……流石に少し疲れたなさっさと…寝よう…」





25日、午前八時





アレシア「一寸……次郎!!」

クオ「次郎さん〜」

セレイナ「……次郎」

次郎「………一体何だ?」

三人「このプレゼントは何!?

アレシア「どうして今時スーパーファ○コ○!?

アレシア「しかもソフトは無いし、コントローラーもついていないわよ!!」

クオ「どうして…私の分は高麗人参の粉末って何ですか!!」

セレイナ「………カッ○ラーメン一年分……納得出来ない」

次郎「(何だと!?)」

三人「私達の怒りの責任……取ってくれる(ますよね)!!」

次郎「チョトマトウヨ!!ココハヘイワテキ、ヘイワテキニイコウネ!!」

セレイナ「………そんな言い分」

クオ「私達に……」

アレシア「通るわけ無いでしょう♪」

次郎「…………俺の人生、終わったかな」





そして殺戮の宴が始まった……





25日、午前十一時

SRCマン「少年よ……一つだけ言い忘れていた事がある…あのプレゼントは…」

SRCマン「私が勝手に選んだものだ!!







次郎「それなら……もっと早くに言ってくれ……」





クリスマス小ネタ、如何だったでしょうか?

やはり…次郎は恵まれていますね(ぇ


勢いで書いた小ネタですが、感想を頂けると光栄です。