小ネタ

一応微修正記念という事で……期待されている(と思われる)
セレイナネタ書いてみました。
……正直、コレが今の私の限界です。
何時に無く壊れています

内容的にではなく主に作者の脳内が

シリアス+少し甘めの内容を意識しては見たものの…

肌に合わないお方は即刻お戻りする事を薦めます

















雨が降っている……こんな日は嫌だ……

今までなら別にどうという事は無かった

日がな一日のんびりと暮らし、自由に暮らしていた、だから雨が降ろうが何が起ころうが構わなかった



だけど…今は違う

一人の『女性』……妻として生きている

だから彼の身が無事かどうか……それが不安だ……





思い返せば……色々な事があった

気ままな暮らしとは違い家事全般、どれも私には馴染みがなかった

最初は何から手をつければ良いのかが分からず、苦労した

正直な話、何度も諦めようと思った……

だけどその度に励まされ、支えられやり直す事に挑戦した……

そのお陰で今は大分慣れている……





何時からだろうか……特別な人として意識し始めたのは……

最初は別に何も感じなかった

窓から通行人を見下ろしていただけ…その中のごく一部だった…

ただ視界に入ってきた存在……そう、それだけだった……

……毎日の如く窓から外を眺めていてふと視線が合ったのが始まりだったろうか…

物珍しい事もあるものだと思ったが……直ぐに忘れた

翌日……又目が合った……今度は向こうが会釈をした…何を意味したかったのかはよく分からなかった…

翌々日……再度視線が合い、会釈をする……此方も返礼として少しおじぎをした…

それから毎日……名前も知らない人と私との挨拶が続いた……

最初は面倒だと思っていたが…続けるにつれ私の心が穏やかになると感じた……

ある日……挨拶をすべき時間に挨拶が出来なかった…

何かあったのだろうと思った……所詮通行人……道を変えただけだと思った……

だけど…何か釈然としない思いが胸に残った……

それから一週間後…再び私の視界に戻ってきた……

何時ものように挨拶をしたが、何処か申し訳なさそうな気配を感じた……

しかし私はそのような素振りを気にせず……寧ろ久々に会えた気持ちを伝えようと思い微笑んだ…

彼は意外な顔で此方を見た後……私に微笑み返した……

数日後……初めて彼と会話をした……

特に深い意味は無いとの事だが……不思議と私の心は弾んでいた……

事情を聞くと…風邪をこじらせて倒れていたとの事であった……

風邪の時は辛いものを食べて汗をかくことが一番だと私が話した後に

私の料理を食べさせたくなり…家へと招いた…

彼は辞退しようとしたが…半ば強引に説得させて家へと入らせた…

そして……私の好物のマーボー豆腐を食べさせた

味付けを私の好みに調整したため激辛マーボーだった

私は何とも無かったが……彼は酷く汗をかいていた……

今から思えば相当無茶な味付けをしたと思う…後悔の念が湧き上がる…

けれど彼は笑顔で残さず食べてくれた……

更に美味しかったとまで言ってくれた…

彼自身に関して色々と話を聞き、私に関しても話した……

それから彼と私の関係が続いた……

毎日彼は私に挨拶をし、私は微笑み返す……そんな変哲の無い、けれど幸福な日々が続いたある日……

彼は私と結婚したいと申し出た…



私にとってまさに予想外であった……

他者と交わらず、密かに生きる事が性に合う私にとっては…

直ぐに返事は出来なかった…彼が嫌いと言う訳ではない

寧ろ私の方が彼に対して分不相応ではないかと考えた事が本音だ……

その旨を後日彼に伝えると…些細な事だと言われた

彼にとっては私は私であり、必要な存在だと言ってくれた……

生まれてからその時に至るまで、そのような言葉を掛けられた記憶は無い…

誰かに必要とされる事…それを私は望んでいたのかもしれない……

それから数ヵ月後、晴れて私は彼と結ばれた……





……少々昔の回想に耽りすぎた…

夕飯の支度が遅れてしまう、今から準備すれば間に合うだろうか

多分大丈夫だろう…彼が帰ってくるまでには間に合うはずだ

彼が帰ってきたら…至極当然のことではあるが

私の想いを込めてこう言いたい……『おかえりなさい』と……













……取り合えず書くだけ書きました。

実際どのような感想が来るのかが正直怖いです

ご意見があれば是非お書きください