戯言

ふとした折に、「あしたのジョー」の実写化の話を知り
改めて全巻一気読みを決行。
描かれた年代から考えると相当昔にも関わらず、夢中で読み耽りました。
昔の香りのする作品、とりわけマンモス西が減量に耐え切れずに夜中、
こっそりと屋台へうどんを食べに行く光景からも言えますが
絵を見ずに台詞だけ聞いても話の展開が分るほどに面白いと感じます。


※実写映画に関しては、語る必要性が見えませんのでスルーします。


偶々、シナリオにも同じ事が言えるのではないかと思い
以下駄文をつらつらと。



最近の傾向と括るのもアレですが、少し前と比べると
シナリオで背景画像がほぼ確実に挿入されるようになったり、
派手な演出やその他の視覚、聴覚的な要素が欠かせなくなっている気がします。


それは少しでもプレイヤー側へ作品の世界観や魅力を伝える手段であり、
シナリオの売りでもありますので、それが悪いとは思いません。
逆に、昔の背景画像が無い、純粋にTalkコマンドだけ
戦闘アニメも簡易だったり、組み込まれてもいないシナリオが
面白くないのかと考えると、一概にそうとは思えません。


改めてプレイしても、キャラクターの掛け合いが優れていたり
話の運び方が見事なシナリオは多くあります。


そう考えると、独自性の強い作品(例:育成に特化、戦闘のみに特化)は別として
「シナリオ」である以上、キャラクターの設定や作中の設定が大切なのだろうと
しみじみ思います。



作者様ごとによってシナリオの書き方は違えど、
全体の話の展開や、キャラクターがどれだけ練りこまれているかどうかの差は
後々に響くのではないだろうかと、当たり障りの無い結論に至った本日。



蛇足
自らへの反省も込めるならば、「行き当たりばったりで書かない」
「意味付けもなくただ書くようにしない」「後付設定は止める」
「一部しか楽しめないようなメタ・マニアックなネタ禁止」辺りなのかもしれません。
自分の好きなものを書きたいだけなら、わざわざ公開する必要性が見えませんしね。